若狭弁護士出馬か??

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130322/plt1303221144000-n1.htm

これからの弁護士の稼ぎ方
政治家になったり、テレビでコメンテーターになったりグラビアにのったり。夢は広がりますね。

を実践していただいているようで何よりですね。まあ、若狭先生は、元検事ですから、今の若手弁護士、中堅弁護士とは、全然お立場が違うわけですが。

話は全然変わりますが、先日、法テラスから、変な冊子が届きましたね。あんな立派な冊子を作って契約弁護士に発送する予算があるのなら、その分を報酬に上乗せしてくれればどんなに良いことか。

ちょっと前には、予算が余っているから、事件をどんどん持ち込めといった趣旨のFAXも届いていましたね。そんなに余っている予算があるのなら、その分を報酬単価に上乗せしてくれればどんなに良いことか。

人の役に立ちたい?人の不幸を喜ぶ?

弁護士を目指した動機は人それぞれでしょう。


  • お金を稼ぎたかった
  • 法律が好きだった
  • 就職したくなかった
  • モテたかった
  • 消去法
ただ、人の役に立ちたくて弁護士になったという人も意外と少なくないはず。
普段は、そんなことは照れくさくて言えないでしょうけどね。


横領とかぼったくり事務所の話も聞くようになりましたが、他の業界に比べればはるかに健全です。
これだけお先真っ暗の業界で、後ろ向きな仕事なら、普通はもっとあくどい事務所が幅をきかせるはずです。
しかし、実際には、みなさん、そういったぼったくり事務所や何も知らない一般人を広告で呼び込む事務所には比較的冷淡ですよね。

いつまでも、そういった雰囲気だといいんですけどね。

最近は、奨学金を返せない若者のニュースを見て、第2次債務整理の到来か?!と喜んだりしている弁護士を見ると、時代の変化を感じざるを得ないですね。



弁護士の地位は地に落ちた

昨日、仕事帰りに電車に乗っていると、OLとみられる3人組がしゃべっていました。

嫌でも、耳に入ってくる話によると、どうやら、弁護士と合コンをした帰りのようです。
まあ、詳しくは書きませんが、弁護士も落ち目だからねみたいな話をしていましたよ。

女性はそのあたり、意外と情報に敏感ですからね。
最近の若手弁護士は大変だと思います。
修習中は裁判所でも疎まれ、就職も厳しく、給料は出ない、合コンでも昔ほどはモテない。
お気の毒としか言いようがありません。
我々、中堅弁護士も苦しいですけどね。
一応、少しでも人のため、自分の法律知識を生かして仕事をしていると自負していましたが、今や、http://blogs.yahoo.co.jp/nb_ichiiのように弁護士は目の敵にされ、http://bengosihiyou.info/のように値踏みされる職業です。

悲しいですね。
おっと、そんなこと言っていると、「何のために法律家になったのか?たとえ飢えても・・・」なんて、お偉い先生にお説教されてしまいますね。

でも、東大の文1やロースクールの受験生は順調に減っているようで。見ていて面白いですね。
所詮、司法改悪でロー利権ができたところで、それは一時のことです。
自分が儲けたいという本音を隠して、綺麗事をいくら並べたところで、法曹の魅力が根底からなくなれば、いずれは崩壊するのです。 
もう、昔のような時代は来ないのでしょうが、ロー利権が崩壊する時までは長生きしたいものです。

これからの弁護士の稼ぎ方

弁護士になっても就職できない、仕事がないということを言われて久しいですが、今日は、弁護士の稼ぎ方の1つを紹介しようかと思います。
このブログのサイドバーをご覧ください。

リンク集というところに証券会社のリンクを置いてあります。
私が株をやるので、リンクを設置したわけですが、これはアフィリエイトリンクといって、ここから、誰かが証券会社のサイトに行って口座を開設すると私に、わずかですが報酬が入る仕組みになっています。
知っている人もいると思いますが。

ちなみに、今のところ収益は0円です(笑)まあ、ブログの主たるテーマが弁護士会の問題点ですから、証券会社とはあまり関係ないので仕方ありません。

他にもクリックしただけで収益が発生する広告もあります。グーグルやヤフーなどと提携して広告を設置するようです。
債務整理の情報サイトなんかを見ると、某法律事務所の広告とかが貼られていますよね。
あれです。あれ。

この広告、アクセスさえ集められれば、かなり儲かると言われています。
サイトの内容によりますが、1pvあたり0.05円から1円ほど言われています。
100万pvだと5万円〜100万円というわけです。
pvとはページビューのことで、たとえばあなたが、このブログの2ページ閲覧するとこのブログのpvが2増えることになります。

弁護士の広告は単価が高いと言われているので、1pvあたり1円に限りなく近いでしょうね。
この点に着目してサイト運営を頑張っているところもありますよね。
たとえば弁護士ドットコムです。
弁護士ドットコムのpvは月あたり320万pvとのこと。
そうなると1ヶ月あたり320万円くらいはある可能性があるということです。

しかも弁護士ドットコムには、各法律事務所が直接広告を出していますよね。
そうすると、さらに+して広告収入がありそうです。元榮太一郎先生は凄いビジネス感覚だと思います。

はっきり言って、ネット利用者はこれからも増えていきますし、ネットで無料で簡単な法律相談ができるというのは市民にとっても、かなり便利なことは間違いないでしょう。
今後もアクセス数が増え続けるのは間違いなさそうです。

一方で、ネットで法律相談をしたり、情報収集することで解決してしまう疑問も少なくないでしょう。
弁護士にお金を払ってまで相談しようという人はどんどん減っていくはずです。
また、依頼する場合も費用の安いところを探し(その究極が法テラスですが)はじめるというのも、現実に起きてきています。

これからは、普通に弁護士をやっていたって食えなくなるのは時間の問題です。
法律や弁護士という立場を使って、サイドビジネスに進出していく。
こういった視点が必要でしょう。

政治家になったり、テレビでコメンテーターになったりグラビアにのったり。
夢は広がりますね。





確定申告

確定申告の季節がやってきましたね。
以前は、恐怖の時期でしたが、今年はそうでもありません。

なぜなら、儲かってないので、それほど税金を取られないからです。
もしかしたら、予定納税している分、戻ってくるという人も多いんじゃないでしょうか。

まあ、税金は納めても、その分、少しは還元されるので私は気にしていません。
道路とか、図書館とか、警察、消防といろんな使われ方をしています。

もちろん、無駄もありますけどね。

弁護士会費に比べれば些細なことです。
弁護士会費は年間60万もとられます。
しかも儲かっていなくても取っていきます。

では、60万円分のサービスを何かしてくれるかというと、そんなことをされた覚えはないですね。
いらん会長声明をされたり、雑務を押し付けられたりと仕事の邪魔をされた記憶はあるのですが。

だれか、弁護士会費の減額を訴えて立候補してくれないでしょうか。

日弁連会長声明について

また、やってくれましたね。

死刑執行に強く抗議し、改めて死刑執行を停止し死刑廃止について全社会的議論を開始することを求める会長声明

一部引用してみましょうか。


死刑執行は、到底容認することができない。死刑の廃止は国際的な趨勢であり、昨年12月20日には、国連総会において、全ての死刑存続国に対し、死刑廃止を視野に執行を停止するよう求める決議が、過去最多の111か国の賛成多数で採択された。こうした状況において、死刑制度を存置し、かつ死刑の執行を繰り返す日本の姿勢は際立っており、日本政府は、国連関係機関からも繰り返し、死刑の執行を停止し、死刑制度の廃止に向けた措置をとるよう勧告を受けてきた。

世界は世界はと言っていますが、この人達は、世界が死刑容認になったら、意見を死刑容認派に変えるのでしょうか?

当連合会は、今回の死刑執行に対し強く抗議するとともに、改めて死刑執行を停止し、死刑に関する情報を広く国民に公開し、法務省に有識者会議を設置する等の方策をとることによって、死刑制度の廃止について全社会的議論を直ちに開始することを求めるものである。 
毎回同じことを言っていますね。
学習してください。

そんなに全社会的議論をやりたければ、自分たちでやればいいじゃないですか。
国はダメなんでしょ?法務省もダメなやつらなんでしょ?

あ、自分たちって、もちろん日弁連とか弁護士会がじゃないよ。
会費でそんなことやられるなんて冗談じゃないですから。
この声明に賛成の弁護士が別途お金を出しあって、全社会的議論とやらをやってみてください。

でも、国民は、むしろ、死刑判決が確定した者は、迅速に執行しろって言ったりして。
そうしたら今度は国民を非難して、部分社会的議論をやろうって言うのかな?

日弁連内部の部分社会には一般常識の審査が及ばないんだろうなあ。


あ、勘違いしないでくださいね。
私は、どちらかというと死刑反対論者です。
理由は、自分が死刑執行したくないから。
「お前が死刑執行のボタンを押せ」って言われたら、「できません」って言いますもん。
今は、複数人で押して、誰のボタンが執行ボタンはわからなくなってるらしいですが、それでも嫌です。
さすがに「死刑執行はやりたくない。でも死刑には賛成」とは言えません。

ですが、自分の意見がどうかということと、弁護士会の意見声明の話は別ですよ。
たとえ、自分の意見と結論が同じでも、理由も違いますし、構成員全員がそう思っているとも捉えられかねないように声明を出すやり方は絶対に反対です。


いつまで罰金制度を続けるのか

株価上昇が止まりませんね。
今年は新規の案件もかなり少なく、株の利益の方が本業の利益を上回っています。
いよいよ、撤退ですかねえ。
でも、株価バブルもいつまで続くかわかりませんし、引き時が難しいです。

さて、今日のテーマは弁護士会の罰金制度です。
国選や当番は公益性のある仕事だから、みんな積極的にやれ。やらない奴は罰金だ!
そういう建前で、弁護士会は国選の仕事を強制していますね。
憲法18条もびっくりです。

昔は弁護士も少なく、みんな国選をやりたくなかった、なり手がいなかった。
だから、この制度も機能していたのでしょうが、今もこの制度を維持するのは時代錯誤です。

むしろ、国選当番は今や、取り合いになっていますよ。
担当したくてもできない人だっています。

それなのに、担当できないと罰金って。
それはおかしくないかい??

いつまでも、古い慣習を続けるところ。
弁護士会、というか、法曹界の悪い癖だと思いますよ。

弁護士会は仕事の邪魔をするな

弁護士会や日弁連は、いろんな声明を出していますね。

たとえば、
死刑執行に強く抗議し、改めて死刑執行を停止し死刑廃止について全社会的議論を開始することを求める会長声明

たとえば、
朝鮮学校を高校無償化制度等の対象から除外しないことを求める会長声明

凄い迷惑なんですけど。
弁護士会、日弁連って強制加入団体だよね?
入らないと弁護士できないんだから。

なのに、こんな政治意見や思想を勝手に表明しないでもらいたい。
死刑制度に賛成の会員だっているはずです?


いちいち、こんな声明を出すせいで、その度に弁護士は全員、どんな犯罪者にも死刑執行することは反対だって思われるのです。

本気で死刑をなくしたいと思うなら、弁護士なんて、とっとと辞めて政治家になるべきではないでしょうか。


暗いぜ弁護士業界

今日はちょっと、テーマを変えて、弁護士業界の話題です。
ネット上の弁護士たちの間で1つのブログが話題になっていますね。

稼げない弁護士
http://ameblo.jp/kasegenaibengoshi/entry-11461240370.html


ブログ名からして、強烈ですね。
ざっと読んだだけですが、中身は、産休明けで事務所に戻ってみたらイソ弁からノキ弁に降格、顧問先をもらえるということをちらつかされて頑張ってきたが、その話はもうなさそう。ボスは女は家庭に入ればいいという意識を持っているようで、事務所にいるのも辛い。
ノキで仕事は振られるが、筋悪ばかりで、納得がいかない。
こういった感じでしょうか。


まあ、事実は我々にはわからないわけですが、ボスがどうしようもない人物というのは、割とよく聞く話ですね。
「後を継いで」とか「顧問先を君に」っていうのを聞いて、頑張ったのにというのは甘いよなあ。

まあ、本人も「全面的に信じていたわけじゃない、ただ様変わりが納得いかない」というんだろうけど。
人間言うことが変わることは日常茶飯事。そんなの、私達は仕事で嫌というほど見てきているじゃないですか。

上手い話にのせられて騙されるとか、独身の弁護士だと思って付き合っていたら実は婚約してて、その後結婚していたとか。
先生頼りになりますとか言っておきながら報酬を払いしぶる依頼者とか。

ただ、そんな嘘つきボスにも頭を下げてノキだったりイソだったりしなきゃ仕事がない弁護士も多いというのが、今のこの業界の悲惨さですよね。
昔だったら、そんな事務所はさっさと見切りをつけて、他でイソ弁もしくは独立が容易だったけど、今はそうはいかない。

廃業は賢明だと思います。お高い弁護士会費がなければ、まだ色々やれたとは思いますが。

この仕事、昔はバランスが良かったと思うんですよね。
他人の人生のドロドロした部分を処理するという精神的にかなりきつい仕事。責任も激重。高い弁護士会費を払ったり、公益活動もやらなきゃいけなかったり。
偉そうな弁護士が多かったとか、弁護士費用が高いとか言われていたけど、プラマイ0だと言えました。

でも、今は、精神的にきつくて責任はそのまま、弁護士費用は国(法テラス)のダンピングで激下がり、地位も、弁護士会職員から下に見られるという有様(彼らの給料は私たちの会費なのだが)です。






日弁連の収支を見てみよう

皆さん、こんばんわ。
今日も株価が上がって、ちょっとご機嫌の私です。
もっとも、最近は、本業が減収、減収で株の儲けなんて微々たるものですが。

さて、今日は、日弁連の収支でも見てみましょう。
日弁連の収支はこちらで見られます。
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/publication/books/data/2012/whitepaper_finance2012.pdf

これによると、まず、収入のほとんどが、会費と登録料になっています。
そうです。前回の記事では、弁護士会費を取られると言いましたが、そもそも弁護士登録する際にも、莫大なお金を取られるのです。その他、事務所の住所や電話番号が変わったりすると、その度になぜか5000円も取られます。信じられません。



まあ、気をとり直して具体的に数字を見ていきましょう。
2011年度の収入は合計62億ほどで、会費が46億、登録料が1億ほどですね。

ちなみに、2012年度予算では、会費が49億、登録料1億ほどとなっています。
今、弁護士の数は、毎年のように激増していますから、一人当たりの会費の額をかえなければ、総額も増えていきます。当たり前の話ですね。

弁護士の所得は下がっている、新人は就職もない、あっても労働条件は悪化している。
だったら、一人当たりの会費を減額すれば良いだろうに(多少減額しても総額は下がりません)、弁護士会にそのような発想はないようです。

個々の弁護士が苦しんでもいい。弁護士会が儲かればいいんだ!
そのような考えなのでしょうか?!


次に支出を見ていきましょう。
総額62億ものお金をいったい何に使ったのか?!
政治家や公務員は、マスコミや国民の批判の目にさらされていますが、弁護士会に対しては、ほとんど監視、批判の目がありません。だからダメなのです。弁護士の皆さん、支出をしっかりチェックしましょう。

支出の中で多いのが、事務費ですね。
これは、弁護士会役員の給料、福利厚生費の他、印刷や通信に使われています。
会長の報酬として支払われた額は2500万です。
年間1200万、ボーナス600万、退職金約700万です。

まあ高いは高いですが、3万人を超える組織のボスですし、ここは目をつぶってやりましょう。ただ、自己の都合だけ考えて、構成員たる弁護士のことを、まるで考えない仕事をするなら、絶対許せませんが。
副会長は13人ほどいて、6200万。月給40万ですね。副会長になると事務所の仕事があんまりできなくなるし、これはご苦労様って感じですね。

弁護士職員の報酬は5億。これは、総長次長、嘱託職員の給料。全員弁護士です。嘱託職員の人数がわからないので、適正かどうかはわかりません。知っている人おしえてください。

職員の給与として11億。職員数は約160名。一人当たり700万弱か。
修習生は、弁護士になるよりも日弁連に就職した方が良さそうです。


次に、7億4000万ほど使っている事業費を見てみましょう。
人権大会4400万、司法シンポジウム1400万、業革シンポジウム2500万、国選シンポジウム450万。
全部やめた方がいいのでは!
毎年毎年やっていますが。これらのシンポ、何か成果上がったことあるのでしょうか?
しょうもない理想論をダラダラしゃべっている状況にはなっていないでしょうか。
仮に成果があるとして、就職先のない修習生から、多額の登録費用や弁護士会費を徴収してまでやるべきことなのでしょうか。
今や登録費用や弁護士会費を払えず、登録を見送る若手もいる時代なのです。どうしてもやりたいなら費用をかけず青空の下でやるなるすればよいのではn。こんなに費用をかける意味を教えてもらいたいものです。

自由と正義1億4000万、日弁連新聞700万、日弁連速報700万。
これも金かけすぎでしょう。
自由と正義は懲戒事例など役立つ情報があるからいいものの、速報と新聞については興味がなく読んでいない会員も多いはずです。
今の御時世、全部メールにして費用削減すべきです。
メールを使えない会員がいるっていうなら、当該会員にのみ別途費用とって郵送すればよいのです。

裁判員制度広報啓発事業費210万。
なぜ、裁判員制度の広報啓発に200万も出しているのでしょうか。それは国の仕事のはずです。
そもそも裁判員制度自体に反対の会員だって多いでしょう。勝手に会費を裁判員制度の広報に使わないでもらいたいです。
ちなみに24年度からこの費用は委員会費に吸収されることになっています。
これで、正確にいくら使われたかわからなくなります。

それから同じく7億5000万ほど使われている委員会費。
私が持っている資料からでは、どういう分配がされているかわかりません。
しかし、委員会なんて、やりたい会員がお金をだしてやればよいはずです(懲戒に関することだけは例外)。
会員の会費を使ってやるべきことではありません。

最後に会議費。
これが何と、2億です。
会議に2億って。やれ総会だ。やれ代議員会だ、やれ役員会だ。そのための旅費だのなんだの、人の金だと思って使いすぎではないでしょうか。
会議の通知は全部メールでやれるはずです。飲み物食べ物はいりません。自前で十分です。
これで半額くらいにはなります!












ぼったくり弁護士会費

世間では弁護士費用は高いというイメージがある。
たしかに裁判を1回やるだけでも、通常何十万というお金がかかるものだ。

だが、弁護士費用が高いのには理由があるのだ。

まず、1つ目に、医者などのように保険制度がない。
医療費は、毎月健康保険料をみんなが納めている。
そのため、いざ病気になった時に患者が負担するお金は1割〜3割にすぎない。しかも一定の金額を超える分はかからないという素晴らしい特典まである。

弁護士費用には、このような保険制度はない。普段納めていないのだから、弁護士を使う人が原則10割その費用を負担しなくてはいけないというわけである。

2つ目は、法律事務所も営利企業に過ぎないということ。
弁護士になろうと思った人は、始めは多かれ少なかれ、「誰かの役に立ちたい」。そう思って、弁護士を志したはずである。

しかし、その弁護士自身にも生活はある。
守らなければいけない子供や家族がいる。
事務所を借りる家賃、業務に必要なコピー機、毎日のように出る判例、書籍のフォロー。
当たり前の話だが、一人前の弁護士でいるということだけで、莫大な費用がかかるのだ。

たとえ、依頼者がどんなに困っていても、無料で解決してあげることはできない。
法律事務所も、稼がなくてはならないのだ。

「そんなのは、どこの会社も一緒じゃないか」
そんな声が聞こえてきそうである。

たしかに、どの会社でも、そこで働いている人には、その人、その人の生活がある。
しかし、弁護士と普通の会社では決定的に異なるものがある。

それが弁護士会費だ。

これが異常なほど高い。こちらをご覧ください。
http://www.moj.go.jp/content/000077010.pdf

地域によって違いはあるが、年に60万〜100万の金を弁護士は弁護士会に上納しなくてはいけないのだ。
さらに、これ以外にも、上納は必要である。
たとえば、国選業務。
国選とは罪を犯した人間が弁護士をつけるお金がない時に国が費用を負担して弁護士をつけるというものだ。
国がたて替えるというだけあって、弁護士に払われるお金は、通常の弁護士費用と比較して激安だ。
被告人の権利を守り、手続きが適正になされているか確認し、無実の人を罰さないようにしなくてはいけない弁護人の責務や、かかる時間を考えるとありえないほど安い価格だ。
時には、被告人に逆恨みされて、脅迫されたりすることだってあるにもかかわらずだ。

なんと、弁護士会によっては、この激安の国選費用からすら、上納金を取るところがあるのだ。
他にも管財人報酬や法律相談料などからも、上納させる弁護士会もある。

いまどき、ヤクザもびっくりのシステムである。

そして、この弁護士会費を払わないという選択肢はないのだ。
弁護士会費を払わないと、除名されて、弁護士業務ができなくなる。


「そんなの、一般人の私達には関係ないわ」
今度はそんな声が聞こえてきそうである。

ところが、関係なくないのだ。
法律事務所だって営利企業。

本来、弁護士会費の分だけ、あなたが払った弁護士報酬も安くできたのだ。
つまり、あなたも間接的に弁護士会費を払っているようなものだ。


今日は、弁護士会費の概要について説明した。
次回も、このぼったくり弁護士会費について掘り下げてみたいと思う。

アンチ弁護士会

日本では、弁護士は必ず、弁護士会に所属しなければいけない。
一般の方には知られていないが、この弁護士会というのは、本当にどうしようもない団体である。

このブログは、一弁護士が、弁護士会に対する不満、弁護士会の不正、怠慢、問題点をぶちまけていくブログである。

なぜ、そのようなことをするのか。
弁護士会の存在は、弁護士にとっても、消費者にとっても害悪でしかない。
そのことを少しでも広めたいと思っている。

弁護士になれば、正義の実現に貢献できるのではないか。
そう思って私は、それまで勤めていた金融機関を辞め、司法試験を受けた。
もっとも弁護士になってすぐに、そんな甘いことも言っていられないと気づいてしまったが。
今は、正義のことだけでなく、事務所の経営とか、株とかFXとかお金のことを考えなければいけない状況になっている。
そうしないと、食っていけないからだ。

こんな今の私でも、弁護士会を批判することで、あるべき日本の司法を提示できるかもしれない。
そう思い、筆を取る。