暗いぜ弁護士業界

今日はちょっと、テーマを変えて、弁護士業界の話題です。
ネット上の弁護士たちの間で1つのブログが話題になっていますね。

稼げない弁護士
http://ameblo.jp/kasegenaibengoshi/entry-11461240370.html


ブログ名からして、強烈ですね。
ざっと読んだだけですが、中身は、産休明けで事務所に戻ってみたらイソ弁からノキ弁に降格、顧問先をもらえるということをちらつかされて頑張ってきたが、その話はもうなさそう。ボスは女は家庭に入ればいいという意識を持っているようで、事務所にいるのも辛い。
ノキで仕事は振られるが、筋悪ばかりで、納得がいかない。
こういった感じでしょうか。


まあ、事実は我々にはわからないわけですが、ボスがどうしようもない人物というのは、割とよく聞く話ですね。
「後を継いで」とか「顧問先を君に」っていうのを聞いて、頑張ったのにというのは甘いよなあ。

まあ、本人も「全面的に信じていたわけじゃない、ただ様変わりが納得いかない」というんだろうけど。
人間言うことが変わることは日常茶飯事。そんなの、私達は仕事で嫌というほど見てきているじゃないですか。

上手い話にのせられて騙されるとか、独身の弁護士だと思って付き合っていたら実は婚約してて、その後結婚していたとか。
先生頼りになりますとか言っておきながら報酬を払いしぶる依頼者とか。

ただ、そんな嘘つきボスにも頭を下げてノキだったりイソだったりしなきゃ仕事がない弁護士も多いというのが、今のこの業界の悲惨さですよね。
昔だったら、そんな事務所はさっさと見切りをつけて、他でイソ弁もしくは独立が容易だったけど、今はそうはいかない。

廃業は賢明だと思います。お高い弁護士会費がなければ、まだ色々やれたとは思いますが。

この仕事、昔はバランスが良かったと思うんですよね。
他人の人生のドロドロした部分を処理するという精神的にかなりきつい仕事。責任も激重。高い弁護士会費を払ったり、公益活動もやらなきゃいけなかったり。
偉そうな弁護士が多かったとか、弁護士費用が高いとか言われていたけど、プラマイ0だと言えました。

でも、今は、精神的にきつくて責任はそのまま、弁護士費用は国(法テラス)のダンピングで激下がり、地位も、弁護士会職員から下に見られるという有様(彼らの給料は私たちの会費なのだが)です。